専業トレーダーの孤独な生活

パニック障害を患っていましたが、ほぼ回復しました。SBI証券で取引。ニックネームは賢狼パニ。皆さんからは「ぱにたん」と呼ばれています。2017年3月27日に全財産10万円を握りしめて専業トレーダーに復帰しましたが再び退場です。8月16日にトレーダーに復帰します。専業です。

経歴

2017/05/15(月)昔話 第11話 「電話」

専業トレーダーの孤独な生活

今回の主要登場人物紹介

3号支店長Y(`ハ´ ) 

2号支店長賢狼パニ(・∀・)  
2号支店副店長Z(´・ω・`)

時間は
賢狼パニ(・∀・)が2号支店長になってから一年ちょっとが経過したころです。本社も支社も徐々に業績が悪化しています。売り上げは落ちても人員整理をすれば表向きは黒字になるのですが、あまり好ましいとは言えません。人員整理をしたところで、社屋や社用車などを維持する固定経費の売り上げに占める割合は上昇しますので、あるレベルまで売り上げが落ちると、経常利益率が極端に低下します。

賢狼の勤める2号支店も例に洩れず、売上こそ維持していますが、もうそろそろ現状維持が難しくなってきました。どんなに社員が頑張っても需要のないところにビジネスチャンスはないのです。それこそ革新的な商品や技術でも開発すれば話は別ですが、賢狼の会社はそういった最先端技術を開発しているような会社ではありませんから、いくら社員に対して笛を吹いても踊れる舞は限られているのです。低設定のスロットや釘の締まっているパチンコを頑張って打ったところで儲からないのと同じです。

真夏の月末

そして暑い夏のある日のことです。ちょうど月末で会社の中は普段なら多少バタバタしているのですが、2号支店に関しては業務計画通りの売り上げをすでに達成していたので、
賢狼パニ(・∀・)副店長Z(´・ω・`)も缶コーヒーを飲みながら「いやあ、目標を達成して月末を迎えるのは気持ちいいね〜。毎月25日頃から胃が痛くなるけど、今月はみんな頑張ったから意外とすんなり売り上げを達成したね〜」と副店長Z(´・ω・`)が上機嫌で話しかけてきます。賢狼パニ(・∀・)も「そうですねえ〜、来月の売り上げ予定をちょっとだけ今月分に付け替えての達成だけど、よく頑張ったほうじゃね?」とインチキで達成した事など全く気にする様子もありません。

ふと、
副店長Z(´・ω・`)が「そういえば、ここ数日は本社から全く連絡がないですねえ?普段なら売上金の送金催促が激しいのに、今月はこちらから金額を確認する電話をしたくらいですから」と、なにやら奇妙なことを言い出しました。賢狼パニ(・∀・)は「ふ〜ん、資金繰りに余裕があるから支店の収益なんか当てにしてないんじゃないのかな〜」と返事をしながら、「それよりも今度一緒に寿司でも食べにいきましょうよ〜」と呑気に会話をしていると、会社の外線が鳴りました。

社長からの電話

副店長Z(´・ω・`)「はい、◎◎物産ですが・・・ああ、社長。お疲れ様です。えっ?賢狼ですか?となりにいますけど・・・はっ、はい、すぐに代わります。」と受話器を手渡しながら「社長から」と小声で合図をしました。わっちは時計をチラッと見て18時15分というのを確認すると、副店長に「あれ?やけに変な時間に電話を掛けてきたね」と小声で話しかけながら受話器を副店長から受け取ります。

賢狼パニ(・∀・)「あ、もしもし、どうもお疲れ様で〜す。えっ、今ですか?今は副店長と一緒に来月の事業計画書を作成中ですが・・・  え〜〜〜〜! 今から3号支店に行くんですか〜? ・・・・はい、すいません、すぐ行きます。」

副店長Z(´・ω・`)「どうしたの?」

賢狼パニ(・∀・)「いやあ、まいったよ。分けわかんね〜。社長が今すぐに3号支店へ行けって言うから、今からですか?と聞いたら、俺を誰だと思ってるんだ、つべこべ言わずに今すぐ車で3号支店に行け〜〜って電話切っちゃったよ。」

副店長Z(´・ω・`)「なにそれ?今からって、3号支店まで往復で100キロ以上あるし、早くても帰りは深夜だよ。じゃあこの支店の今日の業務はどうするの? まさか、俺?」

賢狼パニ(・∀・)「うむ。任せた。じゃあ俺はちょっと3号支店に行ってくるから、分かんないことがあったら2時間後に電話してくださいね。それと、金庫と会社の戸締りは忘れないようにして下さいよ。それじゃ、また明日ね〜」

と言い残して2号支店から会社近くの駐車場に向かって歩き出した賢狼でした。外は蝉の鳴き声が聞こえる真夏の新宿です。(ところで俺は何しに3号支店にいくのかな?)と心の中で思いながらも、「どうせ、3号支店への道中で社長から携帯に連絡が入るだろう。」と思い直して、その時は急いで3号支店に向かう事だけを考えていた賢狼でした。そして、賢狼はこの日を境に、二度と2号支店に戻ってくることはなかったのです。

〜〜〜 回想モード 〜〜〜

あれから15年経つけど、忘れられない思い出です。15年以上も前の特定の日の、特定の日時の出来事を詳細に覚えているなんて、かなり強烈な出来事でした。電話一本。30秒程度の社長との会話で向かった先の3号支店。ちょっとのつもりが結局は片道キップ。大好きなエスパス日拓歌舞伎町タワー店と思い掛けない別れとなったのでした。 

昔話11話文字数

そっちかよ('▽'*)ニパッ♪


この記事の拍手コメント

2017.05.15 23:33 名無しさん
次回も楽しみにしています

2017.05.16 01:27 名無しさん
このシリーズ好き

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2017/05/12(金)昔話 第10話 「税理士」

専業トレーダーの孤独な生活

今回の主要登場人物紹介
 
2号支店長  賢狼パニ(・∀・)  
税理士( ´_ゝ`)

いよいよ本社の外に出る事ができた賢狼は、同じ会社で働いているとは思えないほど、仕事の環境と仕事に対する価値観や世界観が変化してきました。そして、おぼろげながら自分自身の性格分析などをするようになったのも支店長になってからです。働き出した頃は20歳の若者だった賢狼も27歳となり、元来から無邪気な性格だったのですが、内面に隠れていた自分本来の陽気さが徐々に表面化してきたのはこのころからです。

性格分析と人との付き合い方

以前、同僚から「お前の性格じゃあ、どこ行っても好かれるよね〜」と何度も言われたことがあるのですが、当時はなぜそのようなことを言われるのか疑問に感じることもなく、

賢狼パニ(・∀・) 「へえ、この人、変なこというなあ〜」

と思っていたことをよく覚えています。職場では中途採用で入社する中高年の方も居られますし、この当時の賢狼の年齢だと、周囲の同僚も後輩も量産タイプも年上のケースが大半でした。社内のキャリアでは既に7年目を迎える賢狼ですし、地位的にも支店長になりましたから、周囲の人は同僚というよりは部下になります。そして賢狼は会社で働く中で無意識のうちに守っていたルールがあります。

ルール

それは年上の人に対する接し方です。職制上では賢狼の立場が上ですが、部下といっても年齢では相手のほうが年上です。ですので、年上の部下と会話する時も基本的に丁寧語を使っていました。決して呼び捨てにしたり君付けした呼び方などは一切していません。業務内容で注意する時などでも、「◎◎さん、今後は報告を忘れないようにお願いしますね〜(・∀・)」といったソフトな感じで接していました。そして、この賢狼の普段の言動などが、部下から支持されたみたいで、業績は飛躍的に伸びていくのです。

経験したことのない、新たな仕事の扉を開きました

賢狼が2号支店に勤務を始めて半年くらい経過した頃、毎月訪問する
税理士( ´_ゝ`)から突拍子もない質問をされました。税理士( ´_ゝ`)「パニさん、何か会社の業務で特殊なことをやっていますか?」。賢狼は特に身に覚えが無いので、賢狼パニ(・∀・)「さあ、普通に仕事をしていますよ〜」と返答すると、

税理士
( ´_ゝ`) 「いやあ、2号支店の収益が社長と私の想定よりも大幅に向上して、社長が喜びながらも疑問を感じているそうです。実は、社長などの役員は役員報酬という形で給料が発生するのですが、普通の社員さんと違って、年度の途中で変更ができないのです。例えば役員報酬を年間1200万円と設定した場合は月間100万円の均等支払いという形になり(定期同額給与)、実際にその金額を会社が支払うだけの収益や預貯金が無い場合は、形式上は社長個人から会社への貸付金という形を取った上で、役員報酬が社長に支払われる仕組みなのです。」

税理士( ´_ゝ`) 「会社の収益が想定以上に黒字となった場合でも役員報酬の年度途中の変更はできませんから、余剰金はすべて会社の利益となり法人税として国に納めることになるのです。要は社長の源泉所得税となるのか、会社の法人税となるかの違いなのですが、税率が違いますので、社長も嬉しい反面、予想以上の収益に驚いているのです。最悪の形では、役員報酬を払えないような赤字経営でも法人税は支払う義務がありますし、帳簿上は役員報酬が発生して、社長は源泉所得税や住民税を支払う義務が生じますので、毎年6月末までに私と社長で収益を予想して役員報酬を決めるのですが、この2号支店の場合、その想定と現実が大幅に食い違ってしまったのです。」

それを聞いて賢狼的にはいまいち理解できません。もう少し詳しく説明して下さいとお願いすると、

税理士( ´_ゝ`) 「つまり、役員報酬とは会社にとって損金(経費)扱いなのです。この役員報酬の設定が低すぎると会社の利益が増えるため納める法人税や地方法人税、法人住民税、法人事業税などが増えるのです。さらに社長個人も役員報酬を得ているので、源泉所得税の支払いが生じて、会社の資金繰りが悪化するのです。」

税理士( ´_ゝ`) 「要は、会社と社長のどちらの手元に資金を残すのかを決めるのですが、これは会社の経営戦略上とても重要なことで、実は予想以上の収益に私と社長はちょっと困っているのです。社員さんへ臨時のボーナスを出しますが、それ以外に何か会社で大きな買い物はできませんか?百万円単位の買い物で構いません。車やコピー機などを購入して現金を使いたいのです。しかし、悲しい事に社長個人に対しての報酬は定期同額給与なので変更できませんから、今期は接待交際費を増やします。あと、社員さんとパニさんでガンガン食事に行ってください。福利厚生費の枠が大幅に余っていまして、これも社長がパニさんに伝えてくれと言っていたことです。」

税理士( ´_ゝ`) 「さらに経営の事を説明しますが、会社には売掛金などがありますよね。そして売上と同時に代金の入金がない取引もあります。そうすると帳簿上は売り上げが伸びて納税額も高くなるのに、会社には現金が無いといった事態が起こるのです。業績が好調で売り上げが伸びても、会社の資金繰りが悪化する状況などを避けるために、私は顧問税理士としてこの会社の税務を担当しているのですが、このままでは納税額と会社の収益性のバランスを良好に保てないので、困っているのです。」

このように、支店長になるとただ単に労働者として働く以外に、経営に参加するようになるのです。これには驚きました。そういえば以前に読んだ本でこのようなことが書かれていました。

「世の中で一番面白い仕事は経営である」

なるほどなと感じました。大企業などでは99%の社員が役員になれずに退職していきます。しかし、中小企業の場合は意外と若くして会社経営に参加できるのです。総務・人事・経理・営業・事務・庶務・工場などの現場やサービス業の接客などが一般人からみた職種の全てだと思っていましたし、その枠内でしか働くことを考えたことのない賢狼にとって、月に一回の
税理士( ´_ゝ`)と過ごす経理監査の時間はとても刺激的な業務となったのです。

経営という仕事の面白さを体感

そして、それ以外でも他の会社の経営者と会う機会が多くなり、同僚などと過ごしていた時間が仕事の全てだった賢狼にとって、この支店長職は仕事の新しい扉を開くことになったのです。

本社主任として数年ほど働いて、「もうこの会社から全て学んだから、これ以上の成長もないかな〜(・∀・) 」と感じていた27歳の賢狼でしたが、思わぬところから自分の知らない会社経営という仕事をちょっと経験して、「もう少しこの会社で働いてみよう(・∀・) 」と思った賢狼パニだったのです。

文字数 昔話第10話
昔話 第1話 
昔話 第2話 「残高不足」 
昔話 第3話 「倒産前夜」
昔話 第4話 「新しい職場」
昔話 第5話 「出世のきっかけ」
昔話 第6話 「表向きは順調な2年間」
昔話 第7話 「崩壊と統合」
昔話 第8話 「コンチ4X」
  (
 次回は来週の予定です)

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