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賢狼パニ(ぱにたん)の昔話 第9話 「昇格と降格」

専業トレーダーの孤独な生活

今回の主要登場人物紹介
2号支店 支店長Y(`ハ´ )
3号支店長として異動2号支店 副店長Z(´・ω・`)
2号支店長として昇格賢狼パニ(・∀・)

賢狼パニ(・∀・)のいた会社では、以前から計画中だった3号支店の開設に向けて動きだしました。1号支店が崩壊したので人材は少なくなりましたが、それを理由に企業活動を停止する訳にはいかないのです。

企業とは、常に利益を追い求めるものです。その会社が保有する人材や資金、不動産などの資産を活用してサービスや物を提供し、資本を何回転も回転させながら利潤を追求することが企業に課せられた使命でもあるのです。

今回は3号支店開設のお話です。

この3号支店開設に動くのは社長と2号支店の支店長Y(`ハ´ )ということになりました。そして2号支店では副店長Z(´・ω・`)が支店長に昇格することになりました。賢狼は相変わらず本社でのんびりと平常業務をこなしています。

3号支店は東京都新宿区から50キロも離れているので、今回は賢狼が直接3号支店に関わることは距離的に不可能なので出番はなさそうです。代わりに社長から言い渡された命令は、本社業務に専念して欲しいとのことでした。本社からは量産タイプの平社員が数名ほど3号支店へ移籍します。その穴埋めに補充された量産型を教育・育成するのが賢狼のお仕事です。

3号支店でも新規に正社員やパート社員を数10名も雇用して一気に業務をスタートする計画です。そして無事に3号支店は立ちあがりましたどうにか業務をスタートした3号支店ですが、今度は新たな問題が2号支店で発生したのです。新支店長Z(´・ω・`)はキャリアこそ長いのですが、やはり支店長の器としては力不足感が否めません。人間的には憎めない性格の新支店長Z(´・ω・`)ですが、部下を引っ張っていく統率力が大幅に欠けるのです。

高校野球で例えると、キャプテンなんだけど、補欠って感じです。なぜそのようなことになるかというと、三年生が引退して、一・二年生だけのチームになった時、3年生が引退して野球部員も減ったので、一・二年生の中から辛うじてレギュラーだった部員をキャプテンに選びます。そして翌春に新入部員が大量に入部して、蓋を開けて見れば、なんとキャプテンがレギュラーの座を陥落したという笑えない状況とほぼ同じですね。

将来を見越して2号支店でも新規採用のスタッフを増やしたのですが、その新規スタッフのほうが新支店長Z(´・ω・`)よりも光り輝いているのです。このままでは2号支店は統率が取れなくなるのは明白です。社長もそのことに気がついていたみたいで、新支店長Z(´・ω・`)を叱咤激励していたのですが、ついに匙(さじ)を投げました。

3号支店を設立して3カ月が経過した頃、賢狼がフラフラと2号支店に業務と偽って遊びに出かけた時のことです。1時間くらい新支店長Z(´・ω・`)と缶コーヒーを飲みながらスロットの話をして帰ろうとした時に、ひょこりと社長が現れました。そして社長は賢狼がヘラヘラと笑っているのを見ると、ちょっと考えてから賢狼を支店の外へ連れ出して、歩きながらこういったのです。「お前、今日からこの支店の支店長をやれ」。

社長はそう言い残してそのまま立ち去ってしまいました。困ったのは賢狼です。新支店長Z(´・ω・`)は、まだこの事を知りません。どのように伝えようかと悩みましたが、考えていても仕方ないので、今の出来事をそのままそっくり新支店長Z(´・ω・`)伝えます。

賢狼パニ(・∀・) 「今、社長が今日からわっちが支店長だって・・・」

新支店長Z(´・ω・`) 「・・・。 じゃあ俺は?」

賢狼パニ(・∀・) 「社長の携帯に電話して聞いたらいいんじゃね?」

新支店長Z(´・ω・`) 「・・・・。あ、もしもし、社長ですか?いま賢狼から話を聞いたのですが・・・・・・・・。はい。はい。分かりました。言われている意味はよく分かります。はい。すいませんでした。・・・・・。はい、頑張ります。ガチャ。」

新 支店長 賢狼パニ(・∀・) 「どうだった?」

旧 支店長Z(´・ω・`) 「給料は支店長待遇でいいから、副店長として気合いを入れてやり直せってさ。」

新 支店長 賢狼パニ(・∀・) 「どう思う?」

新 副店長Z(´・ω・`) 「給料が同じなら副店長の方が、気が楽でいいや(笑)」

新 支店長 賢狼パニ(・∀・) 「じゃあ、今日から一緒にここで働くからよろしく~(・∀・) 」 

これが賢狼が入社7年目にして本社の外へ出た経緯です。

文字数 昔話第9話

この記事の拍手コメント

2017.05.10 01:26 名無しさん
久しぶりに来ました。僕も会社でいろいろありました。最近は不眠気味。続編楽しみにしています|柱|ω・`)ノ

2017.05.10 05:37 名無しさん
長い割に内容がねえよ

賢狼パニ(・∀・) 「うむ、やはりそう感じましたか。実は賢狼も執筆後、文章校正の為に3回ほど読み直しましたが、ちょっと内容が薄いですね。賢狼はプロのライターではありませんから、下書きや構想なしで書いているので、落第点の記事になってしまうこともあるのです。第8話なんて、1行書いたら話が脱線してしまい、途方に暮れました。そのままUPしましたけどね(笑)」

2017.05.10 09:29 おたけ
何、この展開!続きが楽しみ!!

2017.05.10 10:10 名無しさん
なかなかおもしろいよ、続き期待してます。細かいとこだけど、「役不足」の使い方違うんじゃないかな

2017.05.10 14:23 nekokuti
帆船小説でいうところの上官?傷による戦場昇進みたいなもの? ところで、揚げ足取りみたいで申し訳ないが、役不足ではなく力不足かと。

賢狼パニ(・∀・) 「へえ、力が正解なんですね。さっそく修正しました。」

2017.05.10 17:59 名無しさん
こんにちは。結局、アドセンスの審査は通らないままなのでしょうか?一旦通っていたのに取り消されたその後が気になります。

賢狼パニ(・∀・) 「え?お気づきではないのでしょうか?4月19日に当ブログで合格しています。アドセンスを採用しているブログの特徴はですね、必ず広告画像の上には’スポンサーリンク’もしくは’広告’という言葉を表示しなくてはいけない義務がありますので、すぐにお分かりかと思っていました。更にですね、一定のPV数と記事数の条件を満たすと、関連コンテンツというプレミアムなツールの利用が可能となるのです。当ブログはその条件を満たしていますので、それも右サイドバーに表示しています。そのほかの特徴としては、プライバシーポリシーというページの設置義務もありますし、お問い合わせに関する記述ページの設置義務もあります。当ブログの場合、それらはページ最上部のメニューバーに設置しています。アドセンスを利用するにあたっては、厳格なルールが定められており、それらを意識してブログ運営をする必要があります。逆に言うと、アドセンスブログはなんでもありのインターネットの世界において、一定水準以上の規格というかルールで運営されており、それらを順守しながら運営しているのがアドセンスブログなのです。ですので、アドセンスブログを運営しているという事はブロガーにとって名誉なことであり、それらのサイトは閲覧者の方に一定水準以上の安全性を提供しているのです。」

2017.05.10 19:45 オプションマン
ワクワク パニック障害までの旅路がこれから始まるのですね

2017.05.11 01:33 名無しさん
誤用 ×役不足→○力不足

コメント

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